こだわりから生まれる安心
-伊豆食文化公園のこだわり-
山海の旬の恵みを味噌、しょうゆ、酢、みりんといった醗酵調味料で頂く日本の伝統食。
伊豆食文化公園では、この食文化を伝えることを第一とした食品作りを行っています。
旬の自家製農産物の持ち味を生かし、厳選した調味料でおいしく加工しています。
使用調味料
さ
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砂糖
佃煮にはコクがでる三温糖、
漬物は野菜の種類によって三温糖や甜菜糖、
色をきれいに出したいジャムにはグラニュー糖と、
食品によって使い分けています。
また、砂糖は使わず、米から作る味醂や
自家製甘糀のみを使用した商品もございます。
人工甘味料は一切使いません。
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味醂
九重味淋「九重櫻」
創業安永元年から守り続ける樽仕込の本みりん。
原材料:もち米(国内産)、米こうじ(国内産米)、焼酎
味醂とは?
「味醂(本みりん)」は、蒸したもち米と糀に焼酎を加えて仕込み、
搾って半年から1年間貯蔵熟成させたものです。
同じ「本みりん」でも、甲類焼酎のホワイトリカーなどを使い、
加圧蒸煮などの工業的な処理を40~60日の短期間で醸造・熟成させるものもあります。
「みりん風調味料」は、ブドウ糖や水あめに旨み成分、香料などを混ぜ合わせたもので、
本みりんとは全く異なる調味料です。
本みりんの甘みは砂糖ではなく、米から作る糀による甘みです。
砂糖の糖分がショ糖だけなのに対し、本みりんはブドウ糖をはじめとする9種類以上。
だから、さっぱりとしているだけではなく、コクとまるみがあって深い味わいの甘みなのです。
伊豆食文化公園では、数々の銘醸蔵から吟味した本みりん「九重櫻」を、
みりんを使う全ての商品で使用しています。
「九重櫻」は厳選した国内産水稲もち米、糀、本格米焼酎のみを使用し、
昔ながら製法で手間隙かけて作られた最高級本みりん。
醸造元の九重味醂は現存する最古の醸造元としても知られています。
仕込みから圧搾されるまでの2~3ヶ月間を「もろみ」と呼び、
九重味醂では、今も「もろみ」を混ぜ合わせるのに蔵人が竹製の棒「櫂」を使って「櫂入れ」を
行います。糀の自然な熟成を促し、深い甘みと豊かな旨みが生まれます。
し
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塩
さぬき塩(香川県産)
海水塩(長崎県産)
す
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酢
村山造酢「千鳥酢」
京料理になくてはならない調味料である酢。
江戸享保年間創業、
京都の村山造酢の千鳥酢は、素材の持ち味を
大切にする京都の有名料亭、寿司店で、
まろやかな味と香りから愛用されているお酢です。
せ
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醤油
丸大豆、小麦、天日塩だけで作る
本醸造の醤油を商品で使い分けています。
ヤマサ醤油
「特選 有機丸大豆の吟選しょうゆ」
原材料:大豆、小麦、食塩
丸島醤油(香川県小豆島)
「純正醤油こいくち」「純正醤油うすくち」
原材料:大豆、小麦、食塩
そ
味噌
「伊豆食の味噌」
身体や肌のイキイキを保つアミノ酸や、
お腹の健康を保つ乳酸菌を含む味噌は、日本の醗酵文化の代表食品。
良質の国産丸大豆と伊豆産米の自家製糀、海水塩、酵母のみを原料に、
昔ながらの手ごねで丹念に仕込んだ「伊豆食の味噌」は、
“滋味溢れる”という表現がぴったりの味わい。
樽だし生味噌のまま、おかず味噌や惣菜に使用しています。
もちろん商品としてお届けする「伊豆食の味噌」も酵母や乳酸菌生きた樽だし生味噌です。
生きた味噌とは
味噌は糀菌や酵母、乳酸菌などの働きで栄養成分の分解、醗酵が続いており、
いつ食べても身体に有用な菌を摂取することができる醗酵食品です。
これが食品が“生きている”という状態。
この味噌を、長い流通に耐え、店頭に並べられるようにしっかりパックすると、
醗酵によりパックはどんどん膨れ上がり、数日で破裂してしまいます。
そこで店頭に並べるには熱処理を施し、
再醗酵防止にアルコール(酒精)や保存料が添加されます。
また、大量生産では早く出荷するために調味料、甘味料などを添加したものもあります。
このような状態では当然菌は生きられません。
昔はお惣菜屋さんなどでも、味噌は樽に入った量り売りが当たり前でした。
同じ食べるなら、生きた味噌を選びたいものです。
糀に感謝!
「米」に「花」が咲くように糀菌が米を覆う「糀(こうじ)」は、様々な醗酵食品に使われます。
味噌・醤油・酢・酒・みりんなど、糀がなければ日本の味は成り立ちません。
また、糀菌は身体の健康を保つ様々な働きを持つ酵素を生成し、
古来より日本人の健康を支えてきました。
伊豆食文化公園の食品作りは、糀を手作りするところから始まります。
3日かけて大切に育てた元気いっぱいの自家製の糀が、美味しい味噌や漬物作りの第一歩です。